日常の中で感じるあんなこと、こんなこと。class A 薬局の仲間で、西木調剤薬局(秋田県仙北市)薬剤師の畠玲子さんがお届けします。
『自己省察のススメ』
薬剤師1名体制で仕事をしていた頃、自分の仕事に助言してもらう機会が少なく、独りよがりになるのではと不安を感じていました。田舎に戻って知り合いも少なかったので、まずは顔と薬局の名前を憶えてもらおうと、薬剤師会の研修会に参加するようにしました。興味が合えば県外開催の研修会にも参加して、色々な考えに触れることを大切にしてきました。そんな背景があり、プロフィールに記載がある「NPOどんぐり未来塾」という団体で、所属を超えて集まる薬剤師と共に活動しております。
プロフィール欄の字数の都合で書けませんでしたが、「NPO法人AHEADMAP」にも参加しております。こちらは、科学的根拠に基づく医療(EBM)の実践と普及をベースに活動している団体です。私にとっては、どちらの団体も部活動に近いもので、メンバーの顔を久しぶりに見ると、部室に集まっておしゃべりするような感覚になります。
先日、AHEADMAPのシンポジウム・ワークショップ(https://aheadmap.or.jp/aheadmap-2026)に参加しました。「あなたの生き様を教えてください!〜キャリアについて語り合おう〜」というテーマの会でした。
4人のスピーカーのお話を伺い、グループワークを行いました。登壇した4人のキャリアは、自身の気持ちを言語化して行動した結果、紆余曲折を経て今があるという、尊敬できるお話でした。
私は、ドラッグストア、病院、保険薬局の順に職場を変えています。ドラッグストアから病院に転職したのは、薬剤師たるもの調剤をやるべきと焦りを感じたからでした。転職するなら若いうちにと考え、3年で病院に転職しました。病院から薬局に転職したのは、父が亡くなり地元に帰ることを考えたからでした。
グループワークでは、自身を振り返りました。私は、置かれた場所で咲くことを選び、ただ目の前の仕事に向き合ってきました。改めて思うのは、目の前の仕事に向き合える環境にあることの有難さです。家族を含む人間関係、健康状態、仕事の内容、すべて揃っているから迷わずに済んだのかもしれません。
保険薬局の業務は想像以上に大変です。それでも続けられたのは、共に働く人たち、連携する他職種のみなさん、何より患者さんに支えてもらったからこそ。
実は、5月に母が亡くなりました。有難いことに、新聞のお悔やみ欄を見てくれた患者さんから大変だったねという言葉をたくさんいただきました。なので、もう少しこの地域で頑張らないと、と決意を新たにした次第です。
text by 畠 玲子(はた・れいこ)
昭和薬科大学卒業後、ドラッグストア・病院勤務を経て現在に至る。ライティングサロンで文章を書く楽しさに触れ、「地域医療ジャーナル」というWeb媒体(現在廃刊)や、いくつかの薬学書籍で共著に参加。NPOどんぐり未来塾で活動中。
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