立秋(りっしゅう) 寒蝉(ひぐらし)の声を聞きに

暑さもピークを迎える8月、なのに今日から暦では「立秋」。夏の名残りの暑さ「残暑」となります。昔の人は名残の暑さとすることで、秋の気配を感じることに気持ちを向けたのかもしれません。

夏のさなか、秋の気配を感じる寒蝉(ひぐらし)の鳴く声があります。七十二侯では8月13日から「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」とされます。夏の夕暮れにあの「カナカナ…」という、消え入るような音が聞こえると、確かに秋の訪れを感じます。

とはいえ、エアコンの効いた閉めきった室内にいてはひぐらしの声も聞こえません。夕暮れ時の風が気持ち良い日に、耳をすませながら名残りの夏の音を聞く夕涼みを楽しんでみたいものです。